Review

微生物学:細菌とその敵であるファージの間の軍拡競争

Nature 577, 7790 doi: 10.1038/s41586-019-1894-8

細菌は、細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージからの強力な進化圧にさらされている。こうした圧力に対処するため、細菌は数多くの免疫機構(自然免疫と適応免疫の両方)を進化させてきた。CRISPR–Cas系の発見と活用がきっかけとなり、細菌の抗ファージ機構の同定や性質の解明が再び盛んになっている。一方のバクテリオファージも、こうした多様なファージ防御機構が存在する中で、広範な一連の対抗戦略を用いて共存を図っている。これらの微生物間における相互作用の動態の解明は、ファージを利用する治療、微生物の生態と進化、新たな生物工学ツールの開発に大きな意味を持つ。本論文では、細菌の多様な抗ファージ機構を概説し、バクテリオファージがそれらをどのように回避するかを取り上げる。

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