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がん:MHC-IIネオアンチゲンは腫瘍免疫と免疫療法に対する応答を形作る
Nature 574, 7780 doi: 10.1038/s41586-019-1671-8
腫瘍の免疫原性を取り除いたり、形作ったりする免疫系の能力は、がんの免疫編集過程を規定する。免疫チェックポイント分子を標的とするような免疫療法は、免疫を介した腫瘍排除を増強するために用いることができ、以前の治療には応答しなかったがん患者に持続的な応答をもたらしている。しかし、免疫療法の恩恵を得られるのは一部の患者だけであり、治療を成功させるために必要な条件について、さらなる知識が求められている。腫瘍拒絶における腫瘍ネオアンチゲン特異的CD8+ T細胞の役割はよく確立されているが、他のT細胞サブセットの役割はあまり注目されてこなかった。今回我々は、自然な抗腫瘍応答と免疫療法誘導性の抗腫瘍応答が、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスII分子を発現していない腫瘍であっても、腫瘍抗原特異的CD8+およびCD4+ T細胞の両方の活性を必要とすることを示す。さらに、拒絶が成功した部位では腫瘍細胞によるMHCクラスII拘束性抗原の発現が必要であり、これはCD4+ T細胞の活性化が腫瘍微小環境でも起こらなければならないことを示している。これらの知見は、MHCクラスII拘束性ネオアンチゲンは、抗腫瘍応答においてMHCクラスI拘束性ネオアンチゲンとは重複しない重要な機能を持ち、それ故、免疫療法から最も恩恵を受けるだろう患者を特定する際にはこれを考慮する必要があることを示唆している。

