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環境科学:湖の植物プランクトンのブルーム強度は1980年代以降広範にわたり全球的に増大した

Nature 574, 7780 doi: 10.1038/s41586-019-1648-7

淡水における植物プランクトンの大増殖(ブルーム)は、世界の公衆衛生や生態系サービスに影響を及ぼす。ブルームの強度が高過ぎたり、毒素を産生する植物プランクトン種が存在したりすると、こうしたブルームの悪影響が生じる。淡水における植物プランクトンのブルームは、主に水産食品の生産、レクリエーションと観光、飲料水の供給に損害を与え、米国だけで毎年40億ドル以上の経済的損失を生じさせている。湖におけるブルームの状態を記録するこれまでの研究は、個々の湖かその地域の一部の湖のみに重点を置いてきたか、長期的な観測が不十分なため限定的であったかのどちらかであった。今回我々は、Landsat 5衛星によって得られた30年分の高分解能画像を使って、全球の71の大きな湖について、夏季における水面近くの植物プランクトンの激しいブルームの長期的な変化傾向を調べた。その結果、調べた湖の大半(68%)で夏季のブルームの最大強度が増大しており、ブルームの状態が全球的に悪化していることが明らかになった。ブルームの強度が有意に(P < 0.1)低下した湖はほとんどなかった(8%)。しかし、時間的な変化傾向が、気温、降水量、肥料使用の変化傾向など、以前に仮定された駆動要因に対応して、一貫して追跡されていないため、植物プランクトンのブルーム強度が増大した原因はまだよく分かっていない。とはいえ我々は、ブルームの強度が低下した湖は他の湖と比べて水温上昇が小さいことを見いだしており、これは湖の水温上昇によって富栄養化を緩和するための管理の取り組みがすでに相殺されている可能性を示唆している。今回の知見は、気候変動と地域の水文条件の相互作用をよりよく説明するために、水質管理に取り組む必要性を裏付けている。

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