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生態学:原生自然地域は陸上生物多様性の絶滅リスクを半減させる
Nature 573, 7775 doi: 10.1038/s41586-019-1567-7
生物の消滅は人類に取り返しのつかない影響を及ぼすと考えられるため、全球的な生物多様性の喪失を減速させることは人類が直面している重大な課題である。現在、生態系の継続的な劣化とそうした生態系を構成する種の絶滅については十分に立証されているが、残された原生自然地域が全球の生物多様性の危機緩和において担う役割に関してはほとんど知られていない。今回我々は、生息地の条件と種組成の空間的変動とを組み合わせて生物多様性の存続確率をモデル化し、これらの残された原生自然地域の保持が国際的な保全課題に不可欠であることを明らかにする。原生自然地域の群集に属する種の絶滅リスクは平均して、非原生自然地域群集の種の絶滅リスクの半分に満たず、原生自然地域が種の喪失に対する緩衝として働いていることが分かった。全ての原生自然地域には固有の保護価値があるが、我々は各大陸において、生物多様性の存続への相対的寄与が最も高い地域を特定した。憂慮すべきことに、これらの地域は生息地の喪失による生物多様性への影響がより顕著であると考えられるにもかかわらず、十分な保護が行われていない。原生自然地域は全球的に高速で失われていることから、より劣化した環境の保護および回復に取り組むとともに、これらの地域を優先的に保護して生物多様性の長期的な存続を確保することが、緊急に求められている。

