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がん:自然に進行している慢性リンパ性白血病における増殖動態

Nature 570, 7762 doi: 10.1038/s41586-019-1252-x

患者のがんのゲノム特性が、個々の疾患動態とどのように関連するのかは、まだあまり分かっていない。今回我々は、慢性リンパ性白血病(CLL)の緩慢な増殖動態を用いて、数十年の疾病経過期間にわたり、107人のCLL患者の白血病細胞の増殖速度と、それに対応するゲノムパターンについて解析した。その結果、CLLは多くの場合、指数関数的増殖だけでなく、ロジスティック増殖(S字曲線を描いて定常状態レベルに達する)も示すことが明らかになった。それぞれの増殖パターンは、遺伝的構成や疾患の進行速度、クローン進化の程度の著しい違いと関連していた。また、連続試料の次世代塩基配列解読を行った患者サブセットから、CLLの疾病経過中の動的変化は、初期の低増殖段階にすでに存在する遺伝的事象によって形作られていることが見いだされた。さらに我々は、サブクローンの増殖速度をそれらの親クローンと比較して解析することによって、in vivoにおいてCLLドライバー候補によりもたらされる増殖優位性の定量化を行った。

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