Review

生物海洋学:多面的な粒子ポンプが駆動する海洋の炭素隔離

Nature 568, 7752 doi: 10.1038/s41586-019-1098-2

大気から炭素を隔離する海洋の能力は、全球気候の制御に重要である。生物ポンプは、深海での炭素貯蔵を駆動し、表層水からの有機粒子の重力沈降を介して機能すると考えられている。しかし、沈降フラックスだけでは、中深海の炭素収支の均衡を保ったり、海中生物相の需要を満たしたりするには、不十分なことが多い。本論文では、浮遊粒子や沈降粒子を深層へと送る、重力沈降以外の生物学的機構と物理学的機構について概説する。我々は、こうした「粒子輸送ポンプ」は、おそらく重力ポンプと同じくらいの量の炭素を隔離しており、炭素収支を合わせるのに役立つとともに、それらの環境制御をさらに調べる動機になると提案する。

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