Letter
系外惑星:進化初期の原始星周囲の回転軸の傾きがそろわない円盤
Nature 565, 7738 doi: 10.1038/s41586-018-0819-2
最近の系外惑星研究からは、惑星の軌道面が互いに、あるいは中心星の赤道面と必ずしも一致しているわけではないことが明らかになっている。この不一致は、巨大惑星と伴星の両方またはどちらかによる重力散乱や、星団環境内でのフライバイに起因すると考えられている。他の原因として、この不一致は生来のものである可能性がある。すなわち、半径によって回転軸の傾きの異なる原始惑星系円盤内でこのような惑星が形成されるということである。回転軸の傾きがそろわない円盤構造は、いくつかの遷移段階円盤や原始惑星系円盤で報告されているが、原始星進化の初期段階での報告例はない。ただし、その可能性はアウトフロー形状から指摘されている。本論文では、距離137パーセクにある分子雲コアL1527内にある若い原始星IRAS 04368+2557を取り巻く原始惑星系円盤のミリ波ダスト連続観測を報告する。この円盤は地球から見て真横を向いている。円盤は原始星の位置に対して点対称であるが、原始星からの距離40〜60天文単位付近を境に円盤の内側と外側で軌道面がわずかに異なっている。我々はこの結果を、回転で支えられている、回転軸の傾きがそろわない円盤と解釈する。伴星の存在を示す証拠はないため、こうした構造は、時期によって回転軸が異なるガスの降着か、磁場の向きと円盤の回転軸の不一致のどちらかによるものに違いない。

