Perspective
ナノスケール材料:あらゆる長さスケールにわたる、構造に基づく超潤滑性と超低摩擦
Nature 563, 7732 doi: 10.1038/s41586-018-0704-z
構造に基づく超潤滑性は、結晶表面間の摩擦や摩耗が非常に小さい状態であり、新たな潤滑方法を定める現代のトライボロジーにおける基本的現象である。初期の測定では層状物質間のナノメートルスケールの接触が扱われたが、最近の実験の進歩によって、その適用がマイクロメートルスケールに拡張できるようになった。こうしたスケールの拡張は、耐久性のあるナノ電気機械デバイスやマイクロ電気機械デバイス、ハードドライブ、摩擦のない可動コネクター、極端な条件下で動作する機械軸受など、今後の技術的用途における構造に基づく超潤滑性の実用化への重要なステップとなる。今回我々は、構造に基づく超潤滑性の始まりと主な成果、現在の最先端技術、潜在的能力を十分発揮させるための課題を含めて、この分野の概観を述べる。

