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古生物学:恐竜の卵の色は単一の進化的起源を持つ

Nature 563, 7732 doi: 10.1038/s41586-018-0646-5

鳥類は有色の卵を産む唯一の現生羊膜類であり、有色卵は鳥類の新機軸だと長年見なされてきた。最近の研究で、鳥類の卵で色の全ての多様性を生み出す色素である赤褐色のプロトポルフィリンIXおよび青緑色のビリベルジンが共に、非鳥類型恐竜の卵殻化石に存在することが示された。これにより、現生鳥類は祖先である非鳥類型恐竜から卵の色を受け継いだのか、それとも卵の色は独立して複数回進化したのか、という根本的な疑問が生じている。本論文では、非鳥類型恐竜の卵の色に関する系統発生学的評価の結果を示す。恐竜の全ての主要クレードを代表する卵殻について高分解能の顕微ラマン分光法を用いたところ、全てのエウマニラプトル類で卵の色の色素が保存されていたことが明らかになった。つまり、卵の色は、非鳥類型の獣脚類恐竜に単一の進化的起源を持つことになる。鳥盤類および竜脚類の卵に色が認められないことは、タフォノミー的なアーティファクトではない真のシグナルを表している。色素の表面マッピングからは、非鳥類型エウマニラプトル類の卵には斑点模様があり、これらの卵の色模様の多様性は現生鳥類のそれに匹敵するものであることが明らかになった。これは、非鳥類型恐竜の繁殖行動が、これまで知られていたものよりはるかに複雑であったことを示している。深度プロファイルからは、非鳥類型恐竜の卵と鳥類の卵では色素沈着の機構が同一であることが明らかになった。鳥類は有色卵を産んだ最初の羊膜類ではなく、この有色卵という特性もまた、他の多くの特徴と同様に、恐竜系統樹の深部で現生鳥類の驚異的な放散のはるか前に進化したものである。

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