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発生生物学:赤血球骨髄系前駆細胞は血管に内皮細胞を供給する
Nature 562, 7726 doi: 10.1038/s41586-018-0552-x
哺乳類胚の最初期の血管は、血管芽細胞から分化した内皮細胞が集合して管状のネットワークを生じると、形成される。その後、内皮は既存の内皮細胞の増殖によってのみ拡大すると考えられている。今回我々は、赤血球、巨核球、マクロファージの最初期の前駆細胞である、卵黄嚢で生じる赤血球骨髄系前駆細胞(EMP)の分化後に、内皮細胞の補完的な供給源が既存の血管内に誘導されることを示す。EMPの第一波は卵黄嚢内皮に内皮細胞を供給し、EMPの第二波は胚に定着して胚内の多数の器官の内皮に内皮細胞を供給する。こうして各器官に供給されたEMP由来の内皮細胞は、それぞれの器官で成体期まで存続する。EMPがこれまで認識されていなかった内皮細胞の供給源であることが実証されたことで、胚の血管内皮が、既存の内皮細胞の増殖と造血前駆細胞由来の内皮細胞の取り込みの両方が関与する二重機構によって拡大することが明らかなった。

