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地球科学:熱年代学から得られた後期新生代の侵食変動に見られる空間的な相関の偏り

Nature 559, 7712 doi: 10.1038/s41586-018-0260-6

地球の表面における侵食速度と全球気候変動の間の潜在的な関連は、ケイ酸塩の風化と有機炭素の埋設が気候に及ぼす影響や、地形進化における第四紀の氷河作用の役割に影響するため、数十年にわたって地球科学における関心の的であった。全世界の堆積速度に基づいて、寒冷化したより変動しやすい気候に応答して後期新生代に全球で侵食速度が増大したことが提案されている。しかし、他の研究では、全球の侵食速度が一定に保たれていた可能性が示されていることから、報告された堆積物の堆積速度の増大は、保存バイアス、堆積の中断、測定間隔の変化に起因することが示唆される。最近になって、全球で集めた熱年代学的データを用いて、山岳地形における侵食速度が後期新生代にわたって2倍近く増大したと推測された。この結果には堆積記録に影響を及ぼす偏りはないと主張されているが、熱年代学的データを平均する方法や氷河作用を受けた地形における侵食の中断に関連する偏りを含むと論じている研究もある。今回我々は、後期新生代に侵食が加速したと報告されている30か所について詳しく調べた。解析の結果、これらの地域のうち23か所では、報告された侵食速度の増大は空間的な相関の偏り、すなわち本質的に異なる削剥史のデータを結び付けて、空間的な侵食速度変動を時間的な増大に変換したことの結果であることが示された。4か所では、増大はテクトニクス的な境界条件の変化によって説明できる。3か所では、局所的な氷河谷の切り込みが駆動した、気候によって生じた加速が記録されていた。今回の知見は、熱年代学的データの分解能が、後期新生代の気候変動が全球的に侵食速度に影響を及ぼしたかどうか評価するには今のところ十分ではないことを示唆している。我々は、地域に特有の情報を含む局所的な知見の統合が、全球の侵食速度を変える要因をさらに調べるのに役立つ可能性があると考える。

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