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神経科学:皮質ニューロンの運動方向選択性は視床シナプスの収斂で生まれる

Nature 558, 7708 doi: 10.1038/s41586-018-0148-5

対象の運動方向の感知は視覚環境の神経表現に不可欠である。皮質視覚野は、哺乳類神経系で運動方向がde novoで算出される可能性のある主要な階層の1つである。実験と理論から、皮質ニューロンは、異なる空間位置と異なる遅延時間についての情報を提供する入力群を結合することで、運動方向に選択的に応答すると示されている。方向選択性にこの時空間的オフセットが重要であるにもかかわらず、その起源や細胞機構は完全には分かっていない。今回我々は、マウスで、異なる位置での刺激に対して異なる時間経過で応答する約80 ± 10個の視床ニューロンが、視覚刺激中に皮質ニューロンを興奮させることを示す。視床からの入力を適切な時空間的オフセットと統合することで、皮質ニューロンに方向選択性の基礎となる偏りが付与される。今回のデータは、皮質ニューロンが視床ニューロンの多様な時空間的応答を選択的に結合して、視覚環境の基本的特徴を抽出する仕組みを示している。

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