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ゲノミクス:コムギのAサブゲノムの祖先ゲノムを持つウラルツコムギのゲノム塩基配列

Nature 557, 7705 doi: 10.1038/s41586-018-0108-0

ウラルツコムギ(Triticum urartu;二倍体、AA)は、四倍体コムギであるリベットコムギ(Triticum turgidum;AABB)や六倍体コムギであるパンコムギ(Triticum aestivum;AABBDD)のAサブゲノムの祖先ゲノムを持つ。ウラルツコムギのゲノム研究は、倍数体コムギゲノムの構造や機能、進化を調べるのに役立っている。今回我々は、細菌人工染色体(BAC)-by-BAC塩基配列解読法、単一分子リアルタイム全ゲノムショットガン塩基配列解読法、合成ロングリード(linked read)、光学マッピングを組み合わせることで、ウラルツコムギの高品質ゲノム塩基配列を得たことを報告する。7つの人工染色体分子を組み立て、タンパク質コード遺伝子を特定した。また、我々はウラルツコムギ染色体の進化のモデルを提唱する。他のイネ科植物ゲノムとの比較解析から、ウラルツコムギのゲノムにおける遺伝子の喪失や転位性遺伝因子の数の増幅が明らかになった。「肥沃な三日月地帯」全域に由来するウラルツコムギの147系統についての集団ゲノミクス解析から、これらの系統が、標高や、うどんこ病などのバイオストレスに差異のある3つのグループに分類されることが示された。ウラルツコムギのゲノムアセンブリは、コムギや近縁のイネ科植物の遺伝的多様性の研究に役立つ情報資源となり、また、コムギの改良に役立つ可能性のある遺伝子の発見を促進することが期待できる。

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