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細胞生物学:再構築によって明らかになった鞭毛内輸送のためのモーター活性化
Nature 557, 7705 doi: 10.1038/s41586-018-0105-3
ヒトの体は、繊毛の多様化の注目すべき例に当たる。繊毛はほとんどの細胞の表面から伸びていて、多様な作業を行っている。このことから予想されるように、繊毛遺伝子に生じた変異は男性不妊や失明など、さまざまなヒトの疾患を引き起こす。線虫の一種であるCaenorhabditis elegansの感覚繊毛では、このような機能の多能性はキネシン2を原動力とする鞭毛内輸送(IFT)装置の調節の差異に起因するように見える。今回、C. elegansの感覚繊毛に備わっていて多数の構成要素からなるIFT複合体を再構築し、我々の知る限りで初めて、機能を備えた複合体を得た。ボトムアップ方式をとることにより、IFT装置へのモーターの特異的誘導の分子基盤が明らかになった。また、ホモ二量体キネシン2を生理学的に適切な形で取り込む重要な構成成分を突き止めた。この成分は次いで、効率の良い輸送が行えるようにモーターをアロステリックに活性化する。これらの結果によって、発見から20年以上たっても解明できていなかったIFTの調節機構を分子レベルで明確に説明できるようになるだろう。

