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感覚系:急性侵害性熱感知は、セットになった3つのTRPチャネルによって仲介される
Nature 555, 7698 doi: 10.1038/nature26137
急性疼痛は我々を傷害から守るための重要な警告シグナルである。疼痛シグナルを伝達する侵害受容ニューロンについては100年以上前に報告されたが、侵害性の熱傷害あるいは機械的傷害を検出する分子センサーについては、まだ全貌が明らかになっていない。今回我々は、マウスでは、急性で侵害性の熱の感知が、TRP(transient receptor potential)イオンチャネルであるTRPM3、TRPV1、TRPA1の3つからなるセットに依存することを示す。これらのTRPチャネルの少なくとも1つが機能するだけで、細胞レベルおよび行動レベルでロバストな体性感覚熱応答が観察されることが分かった。しかし、これら3つのチャネル全てを遺伝学的あるいは薬理学的方法によって除去すると、単離された感覚ニューロンと皮膚に分布していて迅速に発火するCおよびAδ感覚神経繊維の両方で熱応答のほとんどが選択的に阻害された。Trpv1−/ −Trpm3−/ −Trpa1−/−の三重ノックアウト(TKO)マウスでは、侵害性の熱に対する急性逃避応答(熱傷の回避に必要)が見られないが、低温刺激あるいは機械刺激に対しては正常な侵害受容応答を示し、適温に対する選好は維持されていた。これらの知見は、感覚神経終末で急性熱刺激によって引き起こされる疼痛応答の開始が、機能の重複する3つのTRPチャネルに依存しており、これは熱傷を回避するための耐障害性の機構に当たることを示している。

