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進化学:変わりやすい世界における利他現象

Nature 555, 7696 doi: 10.1038/nature25965

コストのかかる自己犠牲により他者に奉仕する「利他現象」の進化は、『種の起源』以来、生物学者を悩ませてきた。この半世紀間、利他現象を理解しようとする試みは、利他的個体は共通の遺伝子を広げるために近縁者が子を増やすことを助けているという考え方を中心に発展してきた。「包括適応度」として知られるこの理論は、ハミルトン則という簡単な不等式に基づいている。しかし、利他現象の説明では、平均繁殖成功率を最大にする遺伝子型に必ずしも有利にはならないという自然環境の確率性を考慮しないことが一般的であった。また、多くのタクソンにまたがる実験データは、利他現象と環境的確率性の関連を示しており、これはハミルトン則の標準的な解釈からは予測されないパターンである。今回我々は、明白な確率性を持つハミルトン則を導き出し、その結果、利他現象の進化に関する新たな予測を得た。我々は、利他的個体が、近縁者が生む子の数の時間的変動を抑制することによって、自らの遺伝子型の長期的な成功率を高め得ることを示す。その結果、コストを伴う利他現象は、近縁の受容者の平均繁殖成功率に正味の悪影響を与えるとしても、進化し得る。変わりやすさを抑制する利他現象に対する選択圧は、集団適応度の変動係数に比例し、従って、それ自体の成功によって低下する。今回の結果は、両賭けと利他現象との間のこれまでよく分かっていなかった関係を確立し、動物社会の進化においてまだ見つかっていなかった適応度の影響を明らかにするものである。

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