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構造生物学:真核生物のオリゴ糖転移酵素複合体の原子構造

Nature 555, 7696 doi: 10.1038/nature25755

N結合型糖鎖修飾は、真核生物の分泌タンパク質や膜結合タンパク質に広く見られる修飾で、糖タンパク質の約90%はN結合型糖鎖を持つ。修飾反応は、8つのタンパク質からなるオリゴ糖転移酵素(OST)複合体により触媒され、この複合体は小胞体膜に埋め込まれている。真核生物のタンパク質でのN結合型糖鎖修飾についての我々の理解は、高分解構造が得られていないために限られたものとなっている。今回我々は、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)OST複合体の3.5 Å分解能でのクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を示し、サブユニットのOst1–Ost5、Stt3、Wbp1とSwp1の構造を明らかにする。7つのリン脂質がサブユニット間相互作用の多くに関わっていて、Stt3のN結合型多糖は内腔でWbp1とSwp1との間の相互作用を仲介していることが分かった。Ost3は、OST–Sec61トランスロコンの接触に関わっていて、トランスロコンから新生ペプチドが現れると、受容体ペプチドをOSTの触媒部位に集まるように送り出す。今回の構造は、翻訳と同時に起こるタンパク質のN結合型糖鎖修飾についての知見を与えるもので、この過程を標的とする小分子阻害剤の開発を促進すると考えられる。

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