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構造生物学:非定型抗精神病薬リスペリドンに結合したD2ドーパミン受容体の構造

Nature 555, 7695 doi: 10.1038/nature25758

ドーパミンは、報酬や嗜癖、協調運動の制御、代謝、ホルモン分泌のような多様な過程に関係するとされている神経伝達物質である。そのため、ドーパミン作動系の調節異常は、統合失調症、パーキンソン病、うつ病、注意欠如・多動性障害や悪心・嘔吐などの疾患に関係付けられてきた。ドーパミンの作用は、5つのGタンパク質共役受容体からなるファミリーによって仲介される。D2ドーパミン受容体(DRD2)は、定型および非定型の両方の抗精神病薬やパーキンソン病治療薬の主な標的である。残念なことに、DRD2を標的にする多数の薬剤は近縁の受容体群にも無差別に活性を発揮するため、重篤で生命に危険を及ぼしかねない副作用を引き起こす。そのため、DRD2の構造と機能が分子レベルで解明されれば、もっと安全で有効性もより高い薬剤を設計するための鋳型となるとだろう。我々は今回、広く処方されている非定型抗精神病薬リスペリドンと複合体を形成したDRD2の結晶構造を報告する。DRD2–リスペリドンの構造から、ドーパミン受容体に非定型抗精神病薬が結合する際の予想外の様式が明らかになり、リスペリドンおよび近縁の薬剤のDRD2での作用に不可欠な構造的決定因子が明らかになった。

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