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人類学:約38万5000~17万2000年前のインドに中期旧石器時代前期の文化が存在したことによる出アフリカモデルの見直し

Nature 554, 7690 doi: 10.1038/nature25444

インド・アッティランパッカムの先史時代遺跡の層序におけるルミネッセンス年代測定から、アシュール文化の終焉と中期旧石器時代の文化の出現を示す複数の過程が38万5000 ± 6万4000年前に起こったことが明らかになり、この年代は南アジアにおける従来の想定をはるかにさかのぼる。アッティランパッカムでは、中期旧石器時代は17万2000 ± 4万1000年前まで続いた。アフリカおよびヨーロッパから遠く離れた地域における中期旧石器時代の技術の年代は、これらの文化の起源および初期進化に関する説を検証する上で、さらには、こうした文化の現生人類や古代ヒト族との関連、先行したアシュール文化とのつながり、そしてルヴァロワ石器技術の広がりを理解する上で極めて重要である。インドの地理的な位置、およびその豊富な中期旧石器時代の記録は、これらの問題に取り組むのに理想的だが、発掘された遺跡およびヒト族化石の少なさと地質年代学的な制約により進展が制限されている。アッティランパッカムにおける、両面加工石器の漸進的な使用停止、小型の道具の多さ、特徴的かつ多様なルヴァロワ式の剥片技法や尖頭器技法の出現、そして石刃の要素は全て、先行したアシュール文化の大型剥片技術からの顕著な移行を浮き彫りにしている。これらの知見は、インドで38万5000 ± 6万4000年前に起こった大規模な行動変化の過程を示しており、この過程がアフリカおよびヨーロッパで記録されている類似の過程と同時期のものであることを裏付けている。これは、局地的な発展と進行する全球規模の転換との間に複雑な相互作用が存在したことを示唆している。総合すると今回の観察結果は、インドにおける中期旧石器時代の文化の起源を約12万5000年前以降に起こった現生人類の分散事象のみに制限するモデルの再評価を求めるものである。

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