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神経変性疾患:ミクログリア由来のASCスペックはアルツハイマー病でアミロイドβをクロスシードする
Nature 552, 7685 doi: 10.1038/nature25158
脳領域内や脳領域間での病変の広がりは、神経変性疾患の特徴の1つである。アルツハイマー病の患者では、アミロイドβの沈着に伴って自然免疫系が活性化し、ミクログリア内にインフラマソーム依存的なASCスペックが形成される。ミクログリアから放出されたASCスペックは、速やかにアミロイドβに結合し、アミロイドβのオリゴマーや凝集体の形成を増加させ、アミロイドβ病変の炎症誘導性クロスシードとして働く。本研究では、APPSwePSEN1dE9二重変異トランスジェニックマウスの海馬内にASCスペックを注入すると、アミロイドβ病変が広がったことを示す。対照的に、ASC欠損APPSwePSEN1dE9マウスでは、APPSwePSEN1dE9マウスの脳からのホモジェネートは、アミロイドβ病変のシード形成と拡大を誘導できなかった。また、抗ASC抗体の同時投与も、APPSwePSEN1dE9マウスでのアミロイドβ病変の増加を阻止した。以上の結果は、インフラマソームの活性化が、アルツハイマー病患者でのアミロイドβ病変のシード形成と拡大に結び付いているという考え方を裏付けている。

