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創薬:アルコール依存症治療薬ジスルフィラムはp97セグレガーゼアダプターNPL4を介してがんを標的化する

Nature 552, 7684 doi: 10.1038/nature25016

がんの発生率は増加しており、この世界的な難題は、利用可能な薬剤に対して腫瘍が耐性を持つようになったことで深刻さを増している。がん治療改善の必要性を満たす有望な手法の1つに、既存薬の転用がある。今回我々は、古くから使われているアルコール嫌悪剤であり、これまでの前臨床研究でさまざまなタイプのがんに対して効果が確認されている、ジスルフィラム(商品名アンタビュース)の転用の可能性を明確に示す。我々が行った全国的な疫学研究からは、がんと診断された後もジスルフィラムの使用を継続した患者は、診断時にジスルフィラムの使用を中止した患者よりも、がんによる死亡リスクが低いことが明らかになった。我々はまた、ジスルフィラムの代謝産物であるジチオカルブ–銅複合体が、この抗がん作用に関与していることを突き止めるとともに、この複合体の腫瘍における選択的蓄積を検出する方法、ならびにこの複合体の細胞と組織に対するこの複合体の作用を解析するためのバイオマーカー候補を提示する。さらに、機能解析および生物物理学的解析から、ジスルフィラムの腫瘍抑制効果の分子標的が、細胞内の複数の調節経路およびストレス応答経路に関わるタンパク質の代謝回転に必須であるp97(別名VCP)セグレガーゼのアダプターNPL4であることが明らかになった。

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