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構造生物学:カルシウム活性化型陽イオン非選択性チャネルTRPM4の構造

Nature 552, 7684 doi: 10.1038/nature24997

TRPM4は、カルシウムによって活性化され、ホスファチジルイノシトール 4,5-ビスリン酸(PtdIns(4,5)P2)によって調節される非選択性の陽イオンチャネルで、TRPM(melastatin-related transient receptor potential)チャネルファミリーに属する。今回我々は、マウスのTRPM4チャネルについて、ATPが結合している状態としていない状態のクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を示す。TRPM4は、複数の膜貫通ドメインと細胞質側ドメインから構成されていて、これらのドメインは集合して三層構造を作り出している。N末端のヌクレオチド結合ドメインとC末端のコイルドコイルは、チャネルの四量体集合構造に関わっている。ATPはヌクレオチド結合ドメインに結合して、チャネル活性を阻害している。TRPM4は例外的に大きなフィルターを持つが、これは一価の陽イオンのみを透過させ、この一価イオン選択性にはフィルターにある残基Gln973が必須である。S1–S4ドメインと、S6に続くポスト-S6 TRPドメインは、中央のゲート開閉装置を形成しており、ここにはおそらくCa2+とPtdIns(4,5)P2の結合部位が含まれると予想される。これらの構造は、TRPM4の複雑なゲート開閉機構解明の出発点として不可欠であり、またTRPMファミリーの分子構造を明らかにしている。

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