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構造生物学:ヒトTRPM4チャネルのクライオ電子顕微鏡構造

Nature 552, 7684 doi: 10.1038/nature24674

Ca2+活性化型非選択性(CAN)イオンチャネルは、細胞内Ca2+濃度の上昇を感知するとNa+イオンやK+イオンの流れを作って細胞を脱分極させ、細胞へのCa2+の流入を調節している。CANイオンチャネルは、ニューロンのバースト発火活動や心臓の拍動などの細胞応答に関わっている。今回我々は、最も広く存在するCANチャネルであるヒトTRPM4について、アゴニストであるCa2+と調節因子であるデカバナジン酸に結合した状態のクライオ(極低温)電子顕微鏡構造を報告する。細胞質側の4個のC末端ドメインは傘に似た構造を作っていて、1個のコイルドコイルドメインが傘の「柄」に、4本のらせんが傘の「骨」になって、N末端のTRPMホモロジー領域(MHR)にかかり、4個のサブユニットを王冠のような形に保持している。2つあるデカバナジン酸結合部位の1つはC末端ドメインに、もう1つはサブユニット間のMHR接触面にあることが分かった。選択性フィルター中の1個のグルタミンは、一価イオンに対する選択性の決定に重要な働きをしている可能性がある。この構造から、CANファミリー、TRPMファミリー両方の機能と薬理学的性質についての新たな手掛かりが得られた。

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