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古生物学:タクソンの衰退と赤の女王仮説の折り合いをつける
Nature 552, 7683 doi: 10.1038/nature24656
タクソンは化石記録において、その出現から絶滅に至るまでの間に、占有、分布、または多様性に関して繁栄と衰退の規則的なパターンを示す。このパターンは一見、あるタクソンでの絶滅の確率はそのタクソンの古さとは無関係であるとする「絶滅率一定の法則」とは矛盾する。にもかかわらず、陸生哺乳類、海生無脊椎動物、海生微生物、および最近のハワイの動植物クレードでは、種や属、そしてより上位のタクソンに関してこうしたパターンが確立されている。今回我々は、タクソンの最終的な絶滅ではなく拡大のピークを考慮することで、それらの確率的に一定な絶滅速度と一見決定論的な盛衰パターンとの間の見掛け上の矛盾が解消されることを示す。おおむね、進化の生物的な駆動要因は主にタクソン拡大のピークに関連するのに対し、非生物的な駆動要因は主としてタクソンの絶滅に当てはまることが見いだされた。生物的相互作用を重視した「赤の女王仮説」は、本来は絶滅率一定の法則を説明するものとして提唱された。以来、資源を巡る競争に重点を置いたこの仮説が、環境変化の影響にどのように関係するのか明らかにするために、多くの研究が行われてきた。提示された解決策の1つには、生物的過程と非生物的過程とが異なるスケールで働くというものがある。我々は、タクソンの存続ではなく拡大に注目することにより、時間とともに盛衰するという一見決定論的なパターンと、赤の女王仮説が示唆する絶滅のランダム性との間の見掛け上の矛盾を解決した。

