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有機化学:配向基を用いず配位子によって加速されるアレーンのC–H官能基化

Nature 551, 7681 doi: 10.1038/nature24632

配向基を用いる炭素–水素(C–H)結合の活性化は、配位性官能基が触媒に配位してその近傍で反応性と選択性が誘発されるため、合成的に有用な反応の開発において重要である。配向基を用いないパラジウム触媒C–H活性化は、より遠い部位に活性化が及び、適切な配向基を持たない基質にも適用可能なため、さらに有用な反応を実現できると考えられる。しかし、十分に活性が高いパラジウム触媒が少ないため、その開発は大きな困難に直面している。現在用いられているパラジウム触媒は、過剰なアレーン(芳香族炭化水素)を用いない限り、電子豊富なアレーンに対してのみ反応性を示すことから、合成的応用が制限されている。今回我々は、2-ピリドン配位子がパラジウムと結合して配向基を用いないC–H官能基化を加速し、アレーンが制限試薬となることを報告する。このプロトコルはさまざまな芳香族基質に適合し、我々はこれを用いて、過剰量の使用が不可能である、先進的な合成中間体、薬物分子、天然物の直接官能基化を実証した。また我々は、C–Hのオレフィン化とカルボキシル化のプロトコルも開発し、今回の方法を別の変換反応に適用できることを示した。こうした変換反応の位置選択性は、立体効果と電子的効果の組み合わせによって支配され、ピリドン配位子は位置選択性に対する立体効果を高めるため、配向基を用いるC–H官能基化を補完する選択性をもたらす。

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