Letter
構造生物学:ゴルジ膜を通過する糖ヌクレオチド輸送の構造基盤
Nature 551, 7681 doi: 10.1038/nature24464
糖鎖付加は基本的な細胞過程で、真核生物ではゴルジ装置と小胞体の両方の内腔で起こる。糖ヌクレオチド輸送体(NST)は、糖鎖付加経路の必須の成分で、グリコシルトランスフェラーゼが必要とする多様な基質を提供する。NSTは、ヒトでは複数の発達障害と免疫障害に関係付けられており、病原微生物では毒性に重要な役割を果たしている。だが、NSTが活性型の単糖を認識し輸送する仕組みは現在のところ分かっていない。今回我々は、NSTの1つであるGDP–マンノース輸送体Vrg4について、基質が結合していない状態と結合した状態の結晶構造を示す。輸送体の活性化に短鎖脂質が必要であることが今回初めて明らかになり、これはゴルジ装置の高度に動的な膜内での調節に関するモデルを裏付けている。我々の結果は、糖ヌクレオチドの認識機構を解明するための構造基盤となるもので、細胞内輸送体のこのファミリーの輸送と調節の機構に関する手掛かりを提供する。

