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神経科学:アストロサイトのニューロリギンがアストロサイト形態形成とシナプス形成を制御する
Nature 551, 7679 doi: 10.1038/nature24638
アストロサイトは、非常に多数の微細な細胞突起を持つ複雑なグリア細胞であり、ニューロピルに入り込んでシナプスと相互作用する。アストロサイトの形態の樹立を制御する機構は不明であり、ニューロピルへのアストロサイトの浸潤が損なわれることで、シナプスの接続性が変化するかどうかは分かっていない。今回我々は、マウスの大脳皮質におけるアストロサイトの形態形成は、神経突起との直接的な接触に依存しており、シナプス回路の発達と活動に並行して起こることを示す。皮質アストロサイトで発現するニューロリギンファミリーの細胞接着タンパク質NL1、NL2およびNL3は、ニューロン側のニューレキシンとの相互作用を介してアストロサイトの形態形成を制御する。さらに、アストロサイトにNL2が存在しないと、皮質の興奮性シナプスの形成と機能が低下する一方で、抑制性シナプス機能は増強する。我々の知見は、ニューロリギンのこれまで明らかにされていなかった作用機序の1つをはっきりと示し、アストロサイト形態形成をシナプス形成に結び付ける。ニューロリギンの変異はさまざまな神経疾患と関連するとされてきたことから、これらの知見はアストロサイトを基盤とする神経病理学的機構も指し示している。

