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炎症:炎症の記憶が皮膚上皮幹細胞の組織損傷への感受性を高める
Nature 550, 7677 doi: 10.1038/nature24271
皮膚の障壁は、環境からの脅威に対する身体防御の最前線となるもので、上皮幹細胞(EpSC)により維持されている。EpSCは炎症からの圧力に対して脆弱だが、炎症への一次応答についても、その長期的な結果についてもよく分かっていない。今回我々は、急性炎症の長期的記憶によって、マウスEpSCはその次に組織損傷が起こった後、速やかに障壁を回復できるようになることを報告する。この機能的適応は、皮膚に常在するマクロファージもT細胞も必要としない。その代わりに、EpSCは初回刺激により活性化された主要なストレス応答遺伝子群での染色体への接近性を維持する。それ以降の刺激において、これらの領域が統御している遺伝子群は、速やかに転写される。この記憶を促進するのは、インフラマソームの活性化因子をコードするAim2である。AIM2あるいはその下流エフェクターであるカスパーゼ-1やインターロイキン1βがないと、EpSCの炎症を想起する能力は失われる。EpSCは、以後のストレス要因に対する応答性を高めて炎症を調整することにより恩恵を得るが、この増強された感受性はおそらく、自己免疫疾患や、がんなどの過増殖性疾患への罹病性を高めるだろう。

