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遺伝学:システインプロテアーゼであるカテプシンBが放射線誘発バイスタンダー効果を仲介する

Nature 547, 7664 doi: 10.1038/nature23284

放射線誘発バイスタンダー効果(RIBE)は、動物内で、放射線照射された細胞や組織から放出される因子が放射線に曝露していない他の部位に影響を及ぼす特有の作用であり、ゲノム不安定化やストレス応答、アポトーシスや細胞増殖の変化を引き起こす。RIBEは放射線防護、放射線安全および放射線療法に対して重要な意味を持つが、RIBE因子の分子的実体や、それらの作用機構についてはほとんど分かっていない。今回我々は、線虫の一種であるCaenorhabditis elegansをRIBE研究のモデルとして用い、ヒトのカテプシンBホモログであるシステインプロテアーゼCPR-4が、我々の知る限りでは線虫における初のRIBE因子であることを明らかにした。CPR-4は紫外線やイオン化ガンマ線を照射された個体から分泌される物質で、照射されていない個体で細胞死の抑制や胚性致死の増加を引き起こす、ならし培地中の主要因子である。さらにCPR-4は、放射線照射された組織から離れた非曝露部位で、これらの効果やストレス応答を引き起こす。放射線照射への応答で、CPR-4の活性はp53ホモログのCEP-1により調節され、CPR-4はインスリン様増殖因子受容体DAF-2を介した作用により、RIBEをもたらすようだ。我々の研究は、RIBEに対して極めて重要な知見をもたらし、さらなるRIBE因子の特定やそれらの作用機構の解明を促すだろう。

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