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遺伝学:単一バリアントレベルでの炎症性腸疾患関連座位の精細マッピング

Nature 547, 7662 doi: 10.1038/nature22969

炎症性腸疾患は、世界で数百万人が罹患する消化管の慢性炎症性疾患である。ゲノム規模関連研究により200の炎症性腸疾患関連座位が明らかになっているが、最終的に特定の機能バリアントまで明らかにされた座位はほとんどない。今回我々は、6万7852人を対象に高密度に遺伝子型を決定した94の炎症性腸疾患関連座位について精細マッピングを行った。そのうち18座位で95%以上、27座位で50%以上の確実性で単一の原因バリアントが見つかった。これら45のバリアントは、タンパク質翻訳領域(n = 13)、転写因子結合部位に直接的に影響する領域(n = 3)、エピジェネティックな変化に組織特異性がある領域(n = 10)に有意に多く見られた。また、クローン病と強い関連を示すバリアントでは特定の免疫細胞に、逆に潰瘍性大腸炎と強い関連を示すバリアントでは腸粘膜においてその組織特異性が強く認められた。本研究の成果は、大規模試料を用いた高分解能の精細マッピングにより、ゲノム規模関連研究から得られた多くの関連座位から統計的に確かな原因バリアントの特定が可能なことを示唆しており、疾患発症メカニズムの実験的な解明のための強力な基盤となる。

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