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発生生物学:非コードRNAであるupperhandの転写はHand2の発現と心臓発生を制御する
Nature 539, 7629 doi: 10.1038/nature20128
HAND2は心臓発生の祖先型調節因子で、繊維芽細胞から心筋細胞への再プログラム化を制御する4つの転写因子のうちの1つである。マウスでHand2を欠失させると、右心室の形成不全が起き、胚性致死となる。Hand2の発現を厳密に制御している上流エンハンサーは、ヒストンH3アセチル化リシン27(H3K27ac)修飾を目印とするスーパーエンハンサー内に存在する。本研究で我々は、Hand2と関連した長鎖非コードRNA[upperhand(Uph)と命名]の転写が、スーパーエンハンサーシグネチャーの維持、およびHand2エンハンサー座位を通るRNAポリメラーゼIIの伸長の維持に必要とされることを示す。Uphの転写を阻害するとHand2が発現しなくなり、マウスで右心室の形成不全と胚性致死を引き起こしたが、Uph成熟転写産物のノックダウンではそうしたことは起こらなかった。哺乳類ゲノムには特徴の明らかになっていないプロモーター関連長鎖非コードRNAが相当数コードされていることを考えると、このUph–Hand2調節協力関係は、さまざまな非コード転写が寛容なクロマチン環境を確立し得る機構の1つを示唆している。

