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海洋微生物学:貧栄養海域における炭素輸送を駆動するプランクトン・ネットワーク
Nature 532, 7600 doi: 10.1038/nature16942
生物炭素ポンプは、光合成を介して二酸化炭素が有機炭素へと変換され、沈降粒子として輸送されて、最終的に深海に隔離される過程である。ポンプの強さはプランクトンの群集組成に依存するが、この過程を駆動する生態系の構造についてはあまりよく分かっていない。今回我々は、貧栄養海域における炭素輸送の理解を深めるために、タラ海洋探査で収集された環境データおよびメタゲノムデータを用いた。その結果、表層から深部クロロフィル極大層における特定のプランクトン群集が、深度150 mでの炭素輸送と相関していることが分かり、亜熱帯で栄養枯渇状態にある貧栄養海域での炭素輸送に最も強く関連するプランクトンとして、放散虫類や寄生性アルベオラータ、そしてシネココッカスやそのファージといった予想外のタクソンが明らかになった。加えて、細菌やウイルスの少数の遺伝子の相対的な存在量から、これらの海域における炭素輸送の変動の大部分を予測できることも分かった。

