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神経科学:視床から側坐核への入力がオピエート依存を媒介する

Nature 530, 7589 doi: 10.1038/nature16954

オピエートの慢性的使用はオピエート依存をもたらし、薬物使用を中止した後に、身体的にも情緒的にも極端に不快な状態に陥ることを特徴とする。薬物の報酬効果と、離脱症状を回避する願望の両方が動機となって薬物使用を継続させ、この両過程の調整には側坐核が重要である。側坐核への複数の入力が報酬を調節するが、離脱症状の基盤となる側坐核回路については、ほとんど分かっていない。今回我々は、オピエート離脱によって誘発される身体的徴候と忌避記憶の発現を媒介する強力な入力源は、視床の室傍核であることを明らかにする。忌避行動の仲介には、視床室傍核から側坐核への経路の活動が、必要かつ十分である。異なる2種のオピエート離脱モデルマウスでこの経路を選択的に抑制したところ、忌避症状が消失した。モルヒネへの慢性的曝露は、視床室傍核と側坐核のドーパミンD2受容体を発現する中型有棘ニューロンとの間の興奮性伝達を選択的に強化したが、これはGluA2サブユニットを欠くAMPA受容体のシナプスへの挿入を介していた。特に、動物脳でこの強化を光遺伝学的手法で解除すると、これらのシナプスで正常な伝達が回復し、モルヒネ離脱症状がロバストに抑制されたことは重要である。この知見は、視床室傍核から側坐核への回路でモルヒネにより誘発される経路特異的かつ細胞型特異的な可塑性を、オピエート依存に結び付けるものであり、この回路の再プログラム化が、オピエート嗜癖の治療に有望と示唆される。

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