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老化:自然に生じるp16Ink4a陽性細胞は健康寿命を短くする

Nature 530, 7589 doi: 10.1038/nature16932

細胞の老化はストレスよりに誘導される不可逆的な増殖停止であり、p16Ink4aInk4a/Arf遺伝子座にコードされる;別名Cdkn2a)の発現や独特な分泌表現型という特徴が見られることが多く、前新生物性の細胞の増殖を抑え、胚発生や創傷治癒の際には組織の再構成に有益な役割を担っている。老化細胞は多様な組織や器官に時間とともに蓄積し、加齢に役割を担っていると考えられてきた。本研究では、自然に生じる老化細胞の生理学的な関連性と影響力を調べるために、以前に作製した導入遺伝子INK-ATTACを用い、野生型マウスでAP20187を週2回注射する処置を1歳齢から開始して、p16Ink4aを発現する細胞でアポトーシスを誘導した。AP20187の投与は、異なる遺伝学的背景を持つ2種類のマウスの雌雄の両方で、溶媒だけ投与した場合に比べて寿命の中央値を延長した。p16Ink4a陽性細胞の除去は、腫瘍発生を遅らせ、腎臓、心臓、脂肪などの複数の組織で、老化に関連する機能(腎臓では糸球体機能、心臓では心保護性のKATPチャネル機能、脂肪では脂肪細胞機能)の不全を軽減し、明確な副作用は見られなかった。従って、成体期に蓄積するp16Ink4a陽性細胞は寿命に負の影響を及ぼし、複数の器官で年齢依存的な変化を促進する。こうした細胞を除去する治療は、健康寿命を延長する手法として関心を集めるだろう。

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