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古生物学:インドネシア・スラウェシ島における最古のヒト族居住

Nature 529, 7585 doi: 10.1038/nature16448

スラウェシ島は、アジア大陸と、オーストラリアやニューギニアを含んでいた更新世の陸塊(サフル大陸)とを隔てる、多数の海洋島からなる広大な海域ウォーレシアに浮かぶ、最大にして最古の島である。100万年前には、スラウェシ島のすぐ南に位置するフローレス島に未知のヒト族系統が定着しており、約5万年前には現生人類(Homo sapiens)がサフル大陸へ渡っている。位置関係や海流、生物地理学的状況に基づくと、おそらくスラウェシ島は人類のこうした分散で重要な役割を担ったと考えられる。スラウェシ島南西部マロス県の石灰岩カルスト地域の岩絵に付随する鍾乳石のウラン系列年代測定から、遅くとも4万年前にはこの島に人類が住んでいたことがすでに明らかになっている。本論文では、マロス県の北東にあるワラナエ(Walanae)盆地のタレプ(Talepu)で行った新たな発掘調査について報告する。この発掘で、20万年以上前から約10万年前までの間に蓄積した成層堆積物から、大型動物相(アジアスイギュウ属、ステゴドン属、およびイノシシ科のCelebochoerus属)の化石遺物を伴う石器群がin situで回収された。今回の知見は、スラウェシ島がフローレス島と同様に、系統の起源や分類学的位置付けがまだ明らかでない古代ヒト族の長期定着集団の居住地であったことを示唆している。

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