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気候科学:世界の作物生産量に対する極端な気象災害の影響

Nature 529, 7584 doi: 10.1038/nature16467

近年、複数の極端な気象災害が、地域の作物生産量に部分的または完全な損害をもたらしている。極端な気象災害の影響は、地域レベルでは詳細に説明されているが、干ばつ、洪水、および極端な気温が作物生産量に与える全球規模の影響はいまだ定量化されていない。今回我々は、1964~2007年に報告された極端な気象災害に起因する世界各国の穀物生産量の損失を、我々が知るかぎりで初めて推定した。その結果、干ばつと極端な高温が各国の穀物生産量を9~10%と大きく減少させたことが分かったが、今回の分析では、各国のデータの中に洪水および極端な低温の影響を見いだすことはできなかった。背景にある過程を分析した結果、干ばつによる生産量損失が収穫面積の縮小および収量低下の両方と関係していたのに対し、極端な高温は主として穀物の収量を低下させたことが明らかになった。さらに、得られた結果は、干ばつによる生産量損失は近年(対象期間の後半)の方がそれ以前(対象期間の前半)よりも約7%大きく、先進国の方が発展途上国よりも8~11%大きいことを示している。今回の知見は、災害リスクの低減および適応に関する国際的取り組みにおいて農業の優先事項の指針を得るのに有用だと考えられる。

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