Review
進化学:大量絶滅における希少化と生態系の未来
Nature 528, 7582 doi: 10.1038/nature16160
化石記録は、生物多様性の喪失や全球生態系の激変に関するこの上ない事例研究をもたらす。このため、現在の生物多様性の危機の程度を過去の危機と比較して評価しようと多くの研究が行われてきたが、そうした評価は絶滅速度を推定する必要があるため極めて複雑な作業となる。今回我々は、生物圏の全球的変化につながった一連の事象では、それ以前に個体数が多かったタクソンの希少化が絶滅よりも重要となる可能性があることを示して、従来の比較による評価手法の妥当性に疑問を投げ掛ける。大規模な希少化は、現在の生物多様性の危機を過去の危機と比較するための最もロバストな尺度になると考えられ、また、大量絶滅の動態を知るための手掛かりとなる可能性がある。

