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天文学:LkCa 15の遷移円盤内にある降着を受けている原始惑星

Nature 527, 7578 doi: 10.1038/nature15761

太陽系外惑星の発見によって天文学は大きな転機を迎え、太陽系の構造と惑星の構成に対する新しい知見が得られている。現在、1900個近い太陽系外惑星が発見・確認されているが、現在も形成過程にあるものは1つもない。遷移円盤は、降着を受けている惑星の影響によって最もうまく説明される内側に何もない原始惑星円盤であり、惑星形成を研究する自然界の実験室である。いくつかの遷移円盤は、LkCa 15の場合のように、円盤の非対称性や、円盤の何もない領域内に検出される赤外線源という形で、若い惑星が存在する証拠を示している。原始惑星への降着の痕跡を直接的に観測する試みは、これまで成功していなかった。本論文では、LkCa 15の補償光学による観測によって、円盤の何もない領域内の探査結果について報告する。2009~2015年の複数の時期にわたる正確な赤外線源の位置を用いて、我々はケプラー軌道上にある複数の伴天体の存在を推測した。また、最も内側の伴天体LkCa 15 bからのHα輝線を直接検出した。これは、高温(約1万K)のガスが、降着を受ける原始惑星のポテンシャル井戸に深く落下していることを明示している。

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