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生物季節学:春季展葉の生物季節学的特性に地球温暖化が及ぼす影響の縮小

Nature 526, 7571 doi: 10.1038/nature15402

春季展葉の早期化は、植物が気候温暖化に対してしばしば見せる応答の1つである。落葉樹種の多くは休眠の解除に低温を要し、温暖化に伴う低温期間の減少は、温暖化に応答した展葉の早期化を抑制する可能性がある。しかし、これを裏付ける実験的証拠は、気候条件の制御された室内の稚樹または小枝に限られている。今回我々は、ヨーロッパで優占する7樹種の展葉を1245地点で長期にわたりin situで観察した結果を用いて、気候温暖化に対する見かけ上の展葉応答(ST;温暖化1°C当たりの展葉の前倒し日数で表す)が、観察した全樹種において1980~2013年で有意に短縮したことを示す。全ての樹種および地点を平均すると、STは、1980~1994年の4.0 ± 1.8日・°C−1から1999~2013年の2.3 ± 1.6日・°C−1へと40%短縮した。このSTの短縮は、低温に基づく生物季節学モデルによっても、in situで観察されたものより小幅(24~30%)ではあるが再現された。このようなSTの短縮は、低温期間の減少に部分的に起因している可能性が高い。しかし、春季に展葉の日があまりに早くなったときの最終的な制限になると考えられる「光周期制限(photoperiod limitation)」機構など、他の機構が関与している可能性もある。今回の結果は、ST短縮の実験的証拠を提供しただけでなく、将来的に予測される冬季の大幅な温暖化がSTをさらに短縮させて樹木の春季生物季節学的特性の前倒しを減速させる可能性も示唆している。

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