Review
微生物学:原核生物でのCRISPR–Cas免疫
Nature 526, 7571 doi: 10.1038/nature15386
原核生物はさまざまなウイルスに脅かされており、多数の防御戦略を発達させてきた。それらの中で、CRISPR(clustered, regularly interspaced short palindromic repeat)–Cas系だけが外来の塩基配列に対する適応免疫に関わっている。ウイルスが侵入すると、ウイルスゲノムの短い塩基配列(スペーサーとして知られる)がCRISPR遺伝子座に組み込まれ、これにより宿主細胞が免疫される。スペーサーは小型のガイドRNAに転写され、これがCasヌクレアーゼによるウイルスDNAの切断を指示する。スペーサーの獲得による免疫は、集団が捕食者に対する抵抗性を迅速に獲得するだけでなく、この抵抗性機構が子孫に垂直に伝達されることで、進化の独特な形式を可能にしている。

