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がん:プロゲステロン受容体は乳がんでERαの作用を調節する
Nature 523, 7560 doi: 10.1038/nature14583
プロゲステロン受容体(PR)の発現は、エストロゲン受容体α(ERα)の機能や乳がんの予後のバイオマーカーとして使われている。今回我々は、PRが単にERα誘導性の遺伝子標的であるだけでなく、ERαに結合してその挙動を調節するERα結合タンパク質でもあることを示す。PRは、アゴニストであるリガンド類の存在下で、乳がん細胞内においてERαに結合し、ERαクロマチン結合事象を誘導して、良好な臨床転帰と関連する特異な遺伝子発現プログラムを作動させる。プロゲステロンは、ERα+細胞株由来の異種移植片やERα+乳腺腫瘍の初代培養移植片のエストロゲン介在性増殖を抑制し、ERαアンタゴニストと併用した場合に抗増殖作用を増強した。PRをコードする遺伝子PGRのコピー数減少は、ERα+乳がんの一般的特徴の1つであることから、一部の症例でのPRレベルの低さが説明される。今回の知見は、PRがERαクロマチン結合と転写活性を制御する分子レベルの可変抵抗器として機能し、予後と治療介入に重要な意味を持つことを示唆する。

