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宇宙化学:2つの拡散星間バンドの担体としてのC60+の実験室における確認

Nature 523, 7560 doi: 10.1038/nature14566

拡散星間バンドは、赤化した星の方を見た時に観測される吸収線である。現在、こうした吸収線を生じる分子で確実に同定されているものは1つもない。9632 Åと9577 Åの2つのバンドが1994年に報告されており、ネオンマトリックス中で測定されたC60+の吸収バンドに近い波長であることから、これらがC60+分子から生じていることが示唆されている。これを確認するためには、C60+の気相スペクトルが必要である。本論文では、5.8 Kまで冷却した気相状態のC60+の分光実験の結果を報告する。吸収スペクトルは、9632.7 ± 0.1 Åと9577.5 ± 0.1 Åで極大値を示し、これらのバンドの半値全幅はそれぞれ2.2 ± 0.2 Åと2.5 ± 0.2 Åである。従って、9632 Åと9577 Åでの拡散星間バンドが星間物質中のC60+から生じていることが明確に確認されたと我々は結論する。

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