Letter

宇宙物理学:ケンタウルス座ω星団の「ブルーフック星」の前駆天体である急速に回転する第二世代の星

Nature 523, 7560 doi: 10.1038/nature14516

水平分枝星は、銀河の最も古い星の種族の進化において進んだ段階に属しており、散在するハロー星としてか、球状星団において集団をなして出現する。これまで単一の種族であると考えられていた星団において複数の種族が発見されたことは、現在受け入れられている理論につながっている。この理論は、水平分枝星を構成する最も高温の星(後期のヘリウムコアフラッシュへの点火に続いて、深部での混合(deep mixing)がある「ブルーフック星(blue hook star)」)がヘリウムに富んだ「第二世代」の星の子孫であるというものである。ケンタウルス座ω星団のブルーフック星には、その星団の水平分枝星の約30%が含まれているが、こうした珍しいとされる現象(後期のフラッシュに続く混合)がなぜこれほど一般的であるのか、また、この大質量の星団中のブルーフック星の光度範囲がなぜモデルで再現できないのかは、明らかになっていない。本論文では、進化の結果として生じたコアの質量よりも、最大で約0.04太陽質量重いヘリウムコアの存在が、光度の範囲についての問題を解決するために必要であることを報告する。我々は、前駆天体によって実現された自転速度の分散を考慮に入れて、これをモデル化した。この前駆天体の前主系列段階の降着円盤は、星団の中心領域の高密度環境において初期に分裂し、そこで第二世代の星が形成される。大質量の球状星団において後期のフラッシュによる混合事象が頻繁に起こることも、自転によって説明できる可能性がある。

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