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惑星科学:陥没穴崩壊によって作られる活動的なピットから明らかになった67P彗星の大きな不均一性

Nature 523, 7558 doi: 10.1038/nature14564

宇宙探査機によるマップ作成によって、多くの彗星核表面にピット(くぼみ)が観測されている。彗星のピットは、惑星や小惑星の表面にあるような衝突クレーターではなく、内成的な活動の証拠であると考えられている。衝突実験と理論モデルでは、観測された彗星のピットの大半の形を再現することができず、予測される衝突頻度からは、衝突と関係しているピットはほとんどないことが示唆されている。爆発的な活動といった代替機構が提案されているが、それを引き起こす過程は分かっていない。本論文では、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星上のピットが活動中であって、おそらく陥没穴過程によって作られており、アウトバーストを伴っている可能性があることを報告する。ピットは形成後に、昇華が引き起こす周辺壁の後退によって、その直径がゆっくりと大きくなっていると考えられる。従って、ピットは彗星の表面がどのように侵食されるかを特徴付けている。すなわち、新しい彗星の表面は多くのピットを伴うでこぼこな構造だが、進化した表面はより滑らかになると思われる。ピットのサイズや空間分布は、今の核表面から数百メートル下までの物理的、構造的、組成的な性質に大きな不均一性があることを示唆している。

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