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幹細胞:新たな多能性状態は異種間キメラ形成能に寄与する

Nature 521, 7552 doi: 10.1038/nature14413

多能性は、体を構成するあらゆる種類の細胞を作り出す能力であるが、これは胚細胞の一過性の特性である。一過性の多能性細胞は胚発生過程の異なる時点で得ることができ、培養系で胚性幹細胞あるいはエピブラスト幹細胞として維持できる。個体発生は空間的にも時間的にも動的な過程であるため、これら2つの一過性の多能性状態が生物の多能性の全容を示しているとは考えにくい。今回我々は、培養パラメーターを調節することにより、マウス胚や、ヒトを含む霊長類の多能性幹細胞から、独特の空間的特徴と別個の分子的特徴や機能的特徴を持つ幹細胞の1種が効率的に得られることを明らかにし、これを領域選択型多能性幹細胞(region-selective pluripotent stem cell:rsPSC)と名付けた。ヒトrsPSCは培養やゲノム編集が容易であり、このことは再生医療への応用において利点となる。着床後の異種間キメラ胚を作り出すヒトrsPSCの独特の能力は、ヒトの初期発生や進化を解明するのに役立つと考えられる。

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