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進化生物学:生活環、適応度の分離、および多細胞体制の進化
Nature 515, 7525 doi: 10.1038/nature13884
協同作用は多細胞生物の出現に極めて重要であるが、最初の集合体(collective;細胞集団)が、破壊的な搾取型細胞の存在に直面しつつ一体性をどのように維持したのかはよく分かっていない。1つの説では、搾取型細胞を、生活環の中で集合体の生殖を促進する原始的な生殖細胞系列として位置付けている。本論文では、集合体レベルの持続に利するような選択様式の下で単純な協同的細菌系統を増殖させた実験について報告する。集合体は、搾取型細胞を包含するか排除するかのいずれかの生活環で増殖した。搾取型細胞を包含する様式では、生活環が2つの表現型状態の間を行き来した。選択によってある種の発生スイッチが生成し、このスイッチが基盤となって、進化の過程で適応度が構成細胞の適応度から分離した集合体が出現した。集団が搾取型細胞を排除する様式で増殖した場合は、そのような発生や分離は起こらなかった。今回の知見は、単細胞から多細胞体制への移行期でのダーウィン個体性(Darwinian individuality)の進化で起こった重要な複数の事象を捉えたものである。

