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生態学:植物群落でニッチ分化に働く選択は生物多様性効果を高める
Nature 515, 7525 doi: 10.1038/nature13869
実験的植物群落では、生物多様性と生態系機能の関係が時間の経過とともに強固になることが示されている。この事実は、混合栽培した種同士の資源相補性の増加や、単独栽培における植物–土壌間の負のフィードバックに起因する場合が多い。本論文では、こうした生物多様性効果の強化が、種間のニッチ分化に働く選択によって促進される可能性があることを示す。草原種12種を試験的に単独栽培および混合栽培し、植物を8年間にわたって選択したところ、種間の形質置換や生物多様性効果の増強は単独栽培よりも混合栽培の方で認められた。混合栽培で生育させた場合、草丈および比葉面積の相対的な差異は、混合栽培で選択された植物種(混合型)間の方が、単独栽培で選択された種(単独型)間よりも大きかった。さらに、正味の生物多様性効果および相補性効果は、単独型の混合栽培よりも混合型の混合栽培の方が大きかった。この結果は、「形質置換を介してニッチ分化を増強させるように働く選択」という新規の生物多様性効果増強機構を示している。従って、多様な混合状態で働く選択が、自然群落において種の共存および生態系機能を増強している可能性があり、また農業や林業でも混合栽培作物の収量を増加させ得ると考えられる。一方で、単独栽培作物の生物多様性の減少や選択の長期化は、この選択の可能性をより長期的に損なう可能性がある。

