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構造生物学:トポイソメラーゼIIは減数分裂時の乗換え干渉に関与する
Nature 511, 7511 doi: 10.1038/nature13442
空間的なパターン形成は生物系のごく一般的な特徴である。減数分裂時の乗換えは、興味深い事象の1つであり、これは乗換え干渉と呼ばれる古くから知られた現象を特徴とする。今回我々は、出芽酵母での乗換えパターンの解析によって、干渉の分子経路を明らかにした。これにはトポイソメラーゼIIが中心的役割を担っており、従ってこの重要な分子の新しい機能が明らかになった。また、乗換え干渉には、(トポイソメラーゼIIおよび減数分裂時の軸構成要素Red1の)SUMO化と、SUMO化タンパク質のユビキチンが介在する除去も必要である。これらの知見は、乗換え干渉には、減数分裂時の染色体軸のタンパク質/DNA網に沿った機械的応力の蓄積、解放および再分配が関わっており、これにはトポイソメラーゼIIによるDNAセグメント間の空間的関係の調整が必要であるという仮説を裏付けている。

