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神経科学:脳幹核MdVは熟練を要する前肢運動課題を仲介する
Nature 508, 7496 doi: 10.1038/nature13023
神経系の行動出力を運動に変換するには、脳と脊髄の相互作用が必要である。脳幹はこれらの2つの構造間をつなぐ必須の架け橋となるが、この中継システムの回路レベルの構成や機能はあまりよく分かっていない。今回我々は、マウスでウイルスを利用するintersectional virus tracingという方法と遺伝学的手法を使い、脳幹の下部構造と、肢運動を調節する機能的に異なる脊髄運動ニューロン群との間の、選択的シナプス結合マトリックスを明らかにする。脳幹核延髄網様体腹側部(MdV)は、前肢を支配する運動ニューロンを特異的に標的とする亜集団として際立っている。このグルタミン酸作動性の前運動ニューロンは、重要な上位運動中枢からシナプス入力を受け、運動課題実行時に活動する。このニューロンを選択的に除去したり、活動を抑制したりする実験から、加速式ロータロッドテストや1個の餌ペレットに到達する課題など、熟練を要する運動行動課題に際して特に、MdVが非常に重要であることが分かった。これらの結果は、別個の前運動性脳幹核がそれぞれ脊髄内の下部回路を介して、運動プログラムの課題特異的な側面を仲介することを示している。

