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神経科学:マウス脳における中規模のコネクトーム
Nature 508, 7495 doi: 10.1038/nature13186
脳の配線図についての包括的な知識は、神経系が局所的および全脳的な規模で情報を処理する仕組みを理解するための基礎となる。しかしながら、線虫(C. elegans)の非常に小さい規模のコネクトームという唯一の例外を除き、他の生物種では完全な接続データセットは存在しない。今回、我々は脳全体にわたる細胞レベルでのマウスの中規模コネクトームについて報告する。アレン・マウス脳接続アトラス(Allen Mouse Brain Connectivity Atlas)では、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)発現アデノ随伴ウイルスベクターを用いて特定の領域や細胞種からの軸索投射を追跡している。また、ハイスループットの連続2光子トモグラフィー(断層撮影法)を用いて、脳全体でEGFP標識された軸索を画像化した。この標準化された系統的手法により、個々の実験結果を共通の三次元(3D)参照空間に記載することが可能になり、脳全体の接続マトリックスが得られた。計算モデルから、接続強度の分布、対称性などのネットワークの特性に関する手がかりが得られる。仮想トラクトグラフィーにより、相互接続した領域間の3Dトポグラフィーが描き出される。皮質-視床経路解析から、平行経路の分離と統合が示される。アレン・マウス脳接続アトラスは自由に利用でき、健康状態と疾患状態における行動と認知の過程を支える神経回路の構造と機能の研究のための基本的な情報源となる。

